第2東名高速道路 橋梁工事見学会
1.見学地 静岡県庵原郡富士川町〜富士宮市・富士郡芝川町
2.日時 平成14年11月30日〜12月1日
3.現場名 日本道路公団 名古屋建設局 富士工事事務所
第2東名高速道路 富士川高架橋
富士川橋
芝川第一高架橋
4.見学報告
@ 富士川高架橋(下部工)西工事
施工:植木組・吉川建設JV
工事概要:本線橋脚10基(上り5基、下り5基)
東海道新幹線新富士駅より、約30分車で走り最初に
見学した現場です。
富士山を目の前に、第二東名の上り下り、計10基の
橋脚が並んでいます。見学の日の前にコンクリートを打
設した橋脚もありました。橋脚の形状は、今流行の景観
を重視したものでした。中央に水抜きのスリットを有し
ており、とてもスレンダーに見えます。
反対側は、富士川トンネルの坑口があり、その時は、
点検坑の吹き付け作業も終了し、片付けを行っていまし
た。現場での鉄筋の養生や、コンクリート型枠の
状況など勉強になりました。
A 富士川橋(その2)工事
施工:大成建設・フジタ・ピーエスJV
橋種:鋼・コンクリート複合アーチ橋
橋長:365m(上り線)381m(下り線)
支間:265m
架設工法:ピロンを併用した斜吊り材による片持ち
張出し工法
富士川橋は、一級河川富士川河口より約7km上流に
かかる橋梁です。鋼・コンクリート複合アーチ橋では、
日本初で、アーチスパンは日本最大です。
日本初の架設工法は、ピロンを河川に設けたことで張
出し支間を小さくでき、張出し架設に用いるPC鋼材を
大幅に削減し合理的施工が可能です。
コンクリートアーチリブのコンクリート打設は、鉄筋
方向に対して、バイブレーターの挿入方向が異なるため
はじめからバイブレーター挿入用に筒状の鉄筋を使用し
ているそうです。新工法のため原寸の試供体を作製し、
繰り返し試験を行うなど、規模の大きな現場ならでの状
況を目の当たりにして感動しました。
B 芝川第一高架橋(PC上部工)工事
施工:オリエンタル建設・常磐興産JV
構造形式:上り線 PC5径間連続箱桁橋
下り線 PC2径間連続ラーメン箱桁橋
橋長:上り線 461m 下り線 110m
架設方法:大型ワーゲンを用いた張出し工法
主桁断面形状は、鋼管スラットよって張出し床版
を支える形式の箱桁断面です。この構造の特徴は、
下床版の幅を従来の一室箱桁断面より小さくでき、
上部構造を軽量化できます。下部構造は鋼管・コン
クリート複合構造で、優れた耐震性能を持っていま
す。富士川橋と同様に、日本の最先端技術を採用し
た現場です。急峻な山岳部のため、現場の仮
設に一番気を配られたと聞きました。立派な
現場は仮設も立派であると思いました。
プレゼンルームでは、現場の新工法選定や
構造の説明を受けて、現場を見学しました。
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